豪華客船で世界1周の旅を100日でするには、無駄なものは買わないに限る。そこで今始めたのが、本当に必要なモノ以外すべて処分することだ。
普通に考えたら逆に聞こえると思う。モノを捨てたら、また買い物しなければならないから、持ってるほうが良いのではと。
物量を思いっきり減らしたことのある人なら分かる。吟味して捨てたことを覚えているから、次によく似たモノに惑わされない。騙されない。『自分は捨てたことのあるものだから、今回買ってもまた捨てるぞ。』となるわけです。
少し残すモノを選ぶ作業についてまとめてみよう。ここは、こんまりさんの、最初の本(人生がときめく片付けの魔法)は中々分かりやすい。手を付けていく順番があるのだ。
衣類が一番、これは希少性が低い為。次が本。それから、書類。次に小物類、そして思い出の品。この順番はとても良い。わたくしも、また、今回衣類から入った。
モノには、機能(まだ使える)、情報(有用だから)、感情(思い入れがある)があり、そこに希少性(手に入りにくい)が加わると本当に手放しにくいらしい。
ミニマリストは極限まで減らすイメージだと思いますが、こんまりさんの本では、こう書いている。『捨てる』ことだけを考えて片付けすると、不幸になります。なぜなら、本来、片付けで選ぶべきものは、『捨てるもの』ではなく、『残すモノ』だからです。
あとこのフレーズがとても良い。『適正量のカチッとポイント』がくるまで減らし続ける。このカチッとポイントは、太極拳(「豪華客船と太極拳」の記事あり)の時に、型を作り止めて、何通りかのポーズを先生にチェックしてもらう時に、調子が良い日は、カチッと音が頭の中でします。すると、直しなしとなるわけです。
いろんな場面で音がして便利です。でも、わたくしの持ち物の量は、まだ、カチッと音がしてないのです。なので再チェックをしていくのです。
また、わたくしのお気に入りの本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』ですが、前回、モノは必ず飽きると書いた。それは、自分自身の『刺激の差』で、比べるから、値段を高くするとか、希少価値をより高めるとか、エスカレートしていかないと満足しないらしい。
この『慣れ→飽き』のメカニズムは、たとえ人類がどんな困難に陥っても生きていけるようにしてくれた、神様からのプレゼントで、モノに対しては裏目に出る仕組みなのだと。
この仕組みが理解できてないと、他人からみて、十分なのに、自分のなかでは刺激に慣れてしまい、このままでは不十分となる罠にひっかかる。
後この話も面白い。捨てようか悩んだ段階で→ほぼ価値が同じ(どちらでもよい)→捨てても良いとなる。これは、ひとが100円もらえるのと、1000円もらえるのは迷わないからだと。
100円と101円はどちらでもよいから、捨てても良い。これが悩んだら捨てるの意味らしい。
ひとは、絶体必要なモノは迷わないらしい。迷わず必要となるわけだ。そこに、少しでも、どうしようかなぁと考えがよぎったら、捨てることをすすめると。
絶対のNO以外は、捨ててもOKとなるらしい。お金の100円と1000円の時は迷わない、例え話はとっても理解が進む。
そして、感謝しながら、モノとお別れする。ありがとうと口に出しながら廃棄する。
ちなみに、『ありがとう』の反対語は『当たり前』となる。普段から感謝の言葉を口に出して伝えることは何よりも大切な事です。
小林正観さん(「豪華客船と夢のその先」にて記事あり)いわく、ラーメンを食べたいと思い中華屋さんに向かっても、注文の時に隣の匂いにつられ、チャーハンと言うとチャーハンしか出ないように、心では感謝してると思ってても、口に出す言葉が違ってたら、違うことしか伝わらない。
気持ちはラーメンだったんだ、でも、口でチャーハンというと、当たり前だがチャーハンしか相手には伝わらない。心で思うことは照れずに口に出さないと、チャーハン、ラーメンの話みたいになります。
相手は、あなたの心の中は分からないのですからね。感謝には感謝の言葉を。
では、また。