豪華客船と老後

Uncategorized

家族や両親が大きく体調を崩してしまうと、豪華客船どころで無くなる。みんなピンピンコロリを理想としながらなかなかうまくいかない。「歩きながら棺桶に片足を突っ込める死に方がしたい」なんて、昔からよく言ったものだ。老後のあれやこれや書いてみる。

わたくしのおばあちゃんは、糖尿で目が見えにくくなり、自営業の喫茶店をやめてから、急に老け込んだ。そして、足が悪いのに、京都のぽっくり寺に何度も通い続けた。

それから暫くして本当にポックリと逝くことができた。(ご利益あるのかぁー)

現代社会では、みんな長寿になり、昔は、キンさん、ギンさんが100歳でとても珍しいことだったが、2022年9月1日住民基本台帳によると100歳以上の人口が9万人を超えたとか。

現時点(2023年)で65歳の人が100歳まで生きる割合は、男性では1%、女性では6%だそうです。(女性は長生き)

両親にある日、普段言いにくいことを言ってみた。食事前に長々と〇〇の話を電話で聞かされるのは嫌だと。あと、〇〇病院に同行の時に、〇〇処置室に、一緒に入るのは嫌だとか。

自分で我慢していたら、長くメンタルが続かないと思い、一か八かで言ってみたら、意外と伝わった。そして、わたくしが嫌なことは何なのか多分理解してもらえたはずだ。

別に両親は認知症ではないので、言ってみるものだなぁと今回思った。長く老後のお手伝いをするためには、我慢の一方通行はダメだと考えた。

介護2で、付き添いとかも使えるのだが、気を使う?とのことで、今は掃除とデーサービスだけとなってる。よく病院やスーパーで、付き添いサービスを利用している人を見かける。子供やパートナーがいない場合選択の余地がない。(わたくしも余地なし組だ)

両親の知り合いで96歳で一人暮らしをしている人がいるそうだけど、携帯の近くにたまたまいたら、連絡が繋がるらしいけど、子供が様子を見に来ることを嫌がるらしい。自由に過ごしたいから、老人施設も嫌うらしい。在宅の先生が定期的に見に行くことで母はその人の安否を知る。(同じ主治医なので)

人の考え方は本当に色々だと思う。死ぬ時の心配は、どうせ死ぬから、しないでおこう、と考える人も多い。

しかし、デジタル化が進んだ昨今、どこに何の継続支払いがあり、どこに何の口座があるかは、紙にまとめておくべき時代だと思う。

あまりに何もかも複雑すぎて、継続的な引き落ちが何かもわからないし、ネット銀行の存在や、携帯のロックナンバーなどがわからないと、後々、手続きする人がかわいそうな時代だと思う。

わたくしの場合は、都度、項目が増えたら、紙に手書きでも残しているが、書き漏れは否めない。マネーフォワードmeや、ワンパスワードも使用しているが、色々と管理が複雑な時代だと心から思う。

今後どうしたいのかと聞いても、母は『父の管理をより長くしたい』が希望だし、父は「俺は死なないと思ってる」と謎の発言をする。やはりかなり個性的だ。

わたくしは、子供がいない為、なるべく周りの迷惑にならないように、西本願寺で帰依式(剃刀を頭に当てて、出家をしました儀式)をして、法名も付けてもらいました。そして、現在お墓がありますが、後数年で墓じまい予定にしてます。

西本願寺では、永代供養(現在は1体5万円)で骨を預かってくれますし、沢山のお坊様がお経をあげてくれます。なので死んでから、どこに骨を納めようと、周りがあれこれ迷わなくても良いように考えました。

両親は、墓じまいのことやら、お金の管理やら、質問すると全て曖昧にしています。気持ちはとてもわかります。「死ぬまでに、あといくらかかるか解らない」と口にしてるのをよく耳にしてるから。

でも、急にボケたり、意識不明とかになったら、色々兄弟姉妹で揉めそうな雰囲気が恐ろしいです。まぁ仮にそうなった時には、当人は自覚がなくて痛みなしですが、こちらのダメージが色々とありそう。

じわっと、ボケてきたら、その時はなんとかなるかぁ(もう既にそんな兆しありだが)ならないか、こればかりは、わたくしは、言うだけのことは言ったので、どうしようもない事項だと割り切るしかない。

どのような死に方をするかは決めれないけど、なるべく自分が死んだ直後に、残った人に迷惑をかけたくないのが私の心情だ。

わたくしのように、周りにこの年齢で法名(戒名)まで付けてる人は見当たらない。

わたくしは、お葬式用の写真までは準備してない。なぜなら、本人的には直葬(死後一定時間後に焼くだけ)でも良いと考えてるからだと思う。結婚式もしていない。きっと式と付くものが苦手である。

わたくしの生き方、ものの考え方は、多分、外れ値の中の外れ値に位置すると思うので、モノの考え方の参考にはならないと思うが、『へーこんな考えの人もいるんだ。』と困ったことに直面したときに、考えの幅を広げる時に、いろんな記事の変わった話を思い出して、視野を広げて前進したり、極端なことを体験してみて感覚の転換をするときに役立ててほしい。

少々何か起きても、やらない後悔より、行動して失敗したほうがマシ(危なすぎることの時にはプロ同行で)チャレンジの場数が増えると成功確率が上がるはず。そして振り返り、いろんなことをしてきたなぁと、次は何がしたいのか自分に問いかけてみる。

では、また。

タイトルとURLをコピーしました